最近では女性でも薄毛に悩む人が増えており、女性用育毛剤の需要が高まってきています。女性が育毛剤で髪の毛のケアをしたいという場合、育毛に効果的な成分について知っておいた方がいいでしょう。
女性用育毛剤の主成分
女性用育毛剤には、グリチルリチン酸ジカリウムやセンブリエキスなどといった植物由来のエキスが多く配合されています。どのようなものが使われているのかはメーカーによって変わってきますが、多くのメーカーが採用しているものはその効果や安全性が確認できていると言えます。
育毛に関する主な成分とは
グリチルリチン酸ジカリウムとは、マメ科の植物である甘草から抽出したエキスです。グリチルリチンの誘導体であり、抗アレルギー作用や抗炎症作用などがあるということです。頭皮に塗ると炎症を防ぐことができますし、頭皮環境を整えてフケや痒みを抑えるといった効果が期待できます。
センブリエキスはリンドウ科のセンブリという植物から抽出されるエキスであり、育毛効果が期待できると言われています。血行促進作用や抗炎症作用、抗酸化作用などがあり、毛乳頭細胞の働きを活性化させることで頭皮環境を整えてくれます。
オウゴンエキスはシソ科の植物である黄金花の根から抽出したエキスです。抗炎症作用や抗酸化作用、保湿作用、男性ホルモンの働きを抑制する作用などがあります。
ヒオウギエキスはアヤメ科の植物であるヒオウギから抽出したエキスです。イソフラボンが多く含まれており、男性ホルモンを抑制する作用などがあります。
また、女性用育毛剤は保湿成分が多く含まれていることも特徴です。
女性の頭皮は男性よりもデリケートとなっており、頭皮環境をきちんと整えることが重要です。全体的に肌に優しい植物エキスによって作られているものが多く、肌の弱い人でも安心して使えるようになっています。
男性用育毛剤は刺激が強すぎる
育毛剤は男性用と女性用に分かれていますが、その理由は性別によって薄毛の原因が異なっているためです。そのため効果のある有効成分や濃度などが変わってくるとされています。女性が男性用育毛剤を使った場合、副作用のリスクが高まってしまうので注意してください。
また、男性の頭皮は女性よりも皮脂の分泌量が多いため、フケや痒みなどの症状が多いとされています。そのような男性のために爽快感を得られる清涼剤や抗菌成分などが多く入った育毛剤もありますが、女性が使った場合は頭皮への刺激が大きすぎるため、炎症やかぶれの原因になってしまうこともあるのです。
女性には育毛成分濃度が高くなくてもいい
女性の薄毛には低刺激で成分の濃度も低い女性用育毛剤でも十分な効果が期待できると言われており、濃度の高いものを使うと刺激も強くなってしまうことを知っておきましょう。
早く悩みを解消したいという理由で男性用育毛剤を使うのは良くありません。育毛剤の効果を高めたいという場合、自身の頭皮に合ったものを使うことや注意事項をきちんと守ることなどが大切です。また、どんな女性用育毛剤でもすぐに髪の毛が生えるわけではないため、最低でも3ヶ月は同じものを使い続けましょう。