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あがり症と自意識過剰

あがり症と自意識過剰

人は誰でも、他人に悪く思われたくない、好印象を与えたいと思うものです。しかし、あがり症の方は、この他者の目を過剰に気にしてしまう傾向があります。つまり、あまりにも他人を意識しすぎることで、しなくてもいい緊張をしてしまうのです。

スピーチ等で適度な緊張感は欠かせないものですが、やはり度を超すと逆効果です。また「自意識過剰」と「自信過剰」を混同する方もいますが、この2つは別物です。自信過剰は自身に関心がある性格であり、あがり症の自意識過剰は、それとは違うのです。

あがり症の方は、周囲からどういう印象を持たれているかが気になって仕様がありません。自分の喋り方や行動はどこか変なのではないかと、常に心配なのです。その結果、他人の注目を浴びたり、人前で話したりすることを嫌うようになります。

しかし、あがり症を自力で克服する方も世の中には大勢います。学生の頃はダメでも、社会人となり多くの経験を積むことで、鍛えられるケースもあります。加齢と共に気持ちの持ち方や自意識も変わっていき、自信を持つ方も少なくありません。<br>

あがり症克服に重要なのは、自分が気に病むほど周囲は自分を見ていないと知ることです。他人が自分のことを見ている時間など、実際はたかだか1?2秒間に過ぎません。自意識過剰を解消するには、ある程度の図太さを持ち合わせるのも大切なことなのです。

あがり症の場合のスピーチ

あがり症の方は、人前でミスなく話そうとするあまり、余計に緊張する場合があります。

悪い印象を持たれないよう完璧に話そうとすることで、逆に平常心を失ってしまうのです。しかしスピーチにおいて、ある程度の緊張は不可欠なものだとされています。
適度な緊張は言葉選びを慎重にし、より丁寧なスピーチを心がけるようになります。

あがり症の場合、緊張していることを最初に聴衆に伝えてしまっても構いません。その方がずっと気分もラクになり、少し声が震えるくらい平気になるでしょう。

スピーチの趣旨には、身近な話題や多くの人の関心を集めそうな話題を選んでください。

結婚披露宴なら、自分だけが知る新郎新婦のエピソードを織り込むのもいいでしょう。周囲が関心を持って耳を傾けてくれることで、あがり症の方も落ち着いてくるはずです。
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あらかじめ原稿を用意し、身近な人に聞いてもらうなどのリハーサルを行うのも重要です。イメージトレーニングで、あがり症を克服し堂々と話をする自分を思い浮かべてください。早めにスピーチ会場に行き、その場の空気に慣れておくのも良いでしょう。

人前で赤面したり言葉に詰まったりの経験があると、人は自分が口下手だと思いがちです。ですが、あがり症だった人が、スピーチの名手になるというケースはいくらでもあります。自分の緊張の要因を知り、話すコツをつかんで、ツラい思い込みから解放されましょう。

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