みなさんはかつらというとどんなイメージをお持ちでしょうか?
現在ではおしゃれ感覚で多くの方がかつらを使っています。かつらとは言わなくても、”エクステ”の愛称で親しまれる方法で瞬時に長い髪を楽しんだりもします。
またコスプレをされる方にもこのかつらは必需品といってよいかもしれません。かつらだったら髪の色も自由自在、コスチュームのひとつといってもいいぐらいです。
しかし、そんな使い方以外にも、病気の治療の一環としてかつらを利用する方も多くいらっしゃいます。それを特に医療用かつらと呼びます。苦しい闘病生活の中、ちょっとした喜びを与えてくれるのがこの医療用かつらです。
今ではいろんな種類があって、しかも全く違和感を与えないものがほとんどです。このサイトではそんな医療用かつらを様々な点からご紹介していきたいと思います。ぜひ医療用かつらがどんなものなのか知る機会としてくださいね。
抗がん剤治療と医療用かつら
医療用かつらは、特に抗がん剤治療を受ける方の利用が多いです。
そもそも抗がん剤治療でどうして脱毛が起こるのでしょうか。抗がん剤はがん細胞のみならず、他の細胞にも働きかけてしまうことが原因です。毛根細胞は中でも影響の受けやすい細胞といわれているのです。
そのため脱毛してしまうのですが、個人差もありますので、極端な場合、全く髪の毛が抜け落ちない方もいますので、よく経過を観察すべきでしょう。
さてこの抗がん剤治療ですが、一般的に脱毛の症状が現れる場合は投与開始後2~3週間で始まると言われています。このように脱毛が起こるには少し時間がかかりますが、体調の変化も大きい時期でもありますので早め早めに医療用かつらを購入またはレンタルされることをおすすめします。
また特に女性に多いのですが、いきなり髪が抜けてしまうことでかなりの精神的ショックを受けることが予想されます。そんな事態にも備えて前もって髪を短く切っておくとよいでしょう。こうしておけば実際脱毛が始まり医療用かつらを装着するときにも備えることができます。
ちなみに抗がん剤治療終了後ですが、普通3ヶ月~6ヶ月ごろまた髪が生え始めるといわれています。これも特に女性の場合でしたら、しっかり女性らしい長さに髪が伸びてくれるには時間がかかります。そのため抗がん剤治療終了後3~6ヶ月で医療用かつらも必要なくなると考えるのではなく、少し長めに考えておいた方がいいでしょう。
医療用かつらと毛質
医療用かつらには、既製品、セミーオーダー、フルオーダーと、3つの種類があります。
つまり特にどれだけアレンジが自由自在であるかという点で区別することができるというわけですね。
それによって値段なども異なってきますから、大変重要なポイントであると言えるでしょう。
これらに加えて医療用かつらは毛質の違いによっても分類することができます。
これも費用を左右する要因となりますし、またお手入れなんかにも影響します。
ぜひ購入の前にかつらの毛質についても知っておくとよいのではないでしょうか。
医療用かつらの毛質は大きくわけて3種類あると言えるでしょう。
まずは100%人間の髪の毛が使われているかつらです。
自分の髪ではなくとも人間の髪。
ですから一番違和感を感じずにすむ毛質であると言えるのではないでしょうか。
基本的にパーマやカラーも可能で、ドライヤーも使用できる点がメリットです。
そのほかよくあるタイプが人毛と人工毛がミックスされた医療用かつらです。
半分が人工毛となっていますが、確かに人毛100%のものと比べて違和感があるものの、それほど使い勝手の悪いものではないという声が多いようです。
パーマやカラーはできませんが、スタイリングしやすいというメリットがありますよ。
そしていわゆるお人形さんの髪質をしたのが100%人工毛でできているかつらです。
お手入れがしやすいというメリットはあるのですが、当然パーマやカラーはできませんし、また違和感が感じられます。
当然のこと、希少価値とでも言いましょうか、人毛の割合が多いほどかつらの値段も高くなってしまいます。
医療用かつらの場合、一般的に一時的に使用することが多いですから、いろんな観点から慎重に選んでいくとよいでしょう。